11月19日(月)の朝、兄が突然亡くなりました。
40歳という余りに早い別れです。あの日から2週間近く経ち、
気持ちの整理が少しできたので、今の気持ちをブログに綴ります。
兄は生まれつき知的障害を持っていました。
歩いたり、食事したりなど日常生活は問題ありませんが、上手く話すことができません。
でも、一人で電車に乗って作業所に通い、僅かですが給料も受け取っていました。
これは両親の献身的な教育の賜物です。
自分の気持ちを相手に上手く伝えることのできない兄のもどかしさ、
勉強や恋愛、遊び、仕事、結婚、子育てなどやりたいことが沢山あったはずなのに、
十分出来ずに生涯を終えることになった兄の無念を思うとやりきれません。
そんな兄を持つことに対して、小さい頃のわたしは強いコンプレックスを持っていました。
近所でも学校でも「お前の兄ちゃん・・・・」とからかわれたからです。
ただ、大人になると兄から学んだことの大きさを感じるのです。
それは、「持って生まれハンディキャップに関わらず、懸命に生きることの尊さ」
といったわたしの内面的なことが多いです。本当に尊敬できる偉大な兄でした。
そんな気持ちからわたしは、遺影を前に
「兄ちゃんありがとう。生まれ変わってもまた一緒の家族になろう 」と、心の中で繰り返しました。
兄の死が「妻のお腹に赤ちゃんを授かったタイミング」ということもあり、
親の気持ちも多少理解できました。長男を障害を持つ子として授かり、
「次の子も障害を持つ子だったらたらどうしよう」という不安を乗り越えて、
わたしを産んでくれた親の強さに対して感謝しても仕切れません。
だから、わたしがやるべきことは、これに尽きると思うのです。
「兄や親から学んだことを糧に、妻と協力して生まれてくる子供を責任を持って育てる」
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